聖体と愛徳のはしため礼拝修道女会日本代理区のホームページです。

女性とともに -Hacer-

いのちの重さ

2021年6月22日 | CATEGORY - 女性とともに

「あの頃と何も変わっていない。今の私たちにも何かできる」

~先輩シスターの経験に感謝し、目の前の出来事に取り組み、未来のミッションを大胆に創造する~ 

四旬節から復活節にかけて毎週のように、うちの90歳のシスターに感謝の葉書が届く。「シスターがいたから今の私たちの家族があるんです。あの頃お腹の中にいた子供は30歳になりました!」ボリビアでの宣教体験のあるシスターは当時オーバーステイとなった南米の方々のために入管へ行き、通訳をし、教会で滞日外国人のために司牧していた。

昨年、礼拝会のある共同体にも仮放免のひとりの女性が滞在された。「暴力・政情不安」から逃れるために来日しオーバーステイとなり入管施設に収容されていたが末期がんとなっていたカメルーンの女性だ。難民認定も在留資格も得られず、キリスト教関係者が東奔西走して情報とお金を集め支援されていた。(NHKニュース「無保険の外国人 いのちをどう守るか」2021/1/27より)病状が悪化したが、修道院に辿り着き、お祈りをして秘跡を受けることができた。シスターたちは看取りも覚悟したが、人と人とのつながりには主が存在し、諦めていた入院が実現した。入院の日、彼女が「戻ってくるから」と言った言葉をシスターたちは忘れられない。そして今年の1月21日「在留資格を出します」と弁護士が入管から説明を受けた。朗報が出る一方で1月22日彼女はほぼ寝たきりとなりその朗報を伝えたが、あまり反応はなかった。そして23日早朝、永久に旅立った。

一人の女性の死が沢山の現実を明るみにして私たちに問いかけている。「復活したイエスは両手・両足そして脇腹に深い傷を持っていた。心身の辛い試練に苦しむ時、人はこの傷の中に希望という恵みを受ける。」(教皇フランシスコ2021復活祭メッセージ)「あの頃と何も変わっていない。」それでも「私たちは今日女性が置かれている脆弱な現実からくる挑戦に取り組む。」(第8回礼拝会拡大総顧問会文書2020)