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お知らせ -NEWS-

礼拝会創立165周年 総長からの手紙

2021年6月22日 | CATEGORY - お知らせ

創立165周年を祝います。

「未来を活性化させるために、起源を見つめましょう。」

 

 

 

親愛なるみなさまへ

毎年この6月は、私たちの母である聖マリア・ミカエラの祝日を準備し、祝っています。例年と違って今年は特に異なっています。世界的に流行したコロナウィルスの中で、危機的状況はつづいていますが、コロナ後の待ち焦がれていた小さなしるしが、ある場所では明らかになってきています。つまり苦しみの状況であっても、しかし同時に希望も生まれているということです。

私たちにとって、今年は特別な意味を持ちます。それは修道会創立165年を祝うからです。615日、聖マリア・ミカエラのお祝いの日は、感謝の行動を始めるときであり、来年、2022615日まで続きます。

意識して、そして世界が生きている現実と調和して、今日、このお祝いの時をいのちとその回心、私たちに投げかけられ、問われていることに取り組む機会としたいと望んでいます。それは私たちの起源から始め、目標として未来に向かって歩むために。それは「未来を活性化させるために、起源を見つめる。」なのです。

 

私たちは皆、わたしたちの起源についての感謝であふれる記憶を思い起こすようにと招かれています。それは今の挑戦を受けて立つだけでなく、私たちの扉を叩き、応答を必要とする未来へ導く視点と心を持つようにと招かれています。私たちは「自分の記憶を守る」というのでは豊かにならないといわれる社会の一員です。そして私たちのルーツを豊かにするためには起源へと立ち返り、ミカエラがそうであったように、自分たちの事、奉献された女性であり、イエスに従っているものであるという感謝に満ちた記憶を思い起こさねばなりません。教皇フランシスコは、「インパクトの強い記憶は未来の確かさを保証します。」と、仰っています。私が振り返ったことをいくつか分かち合いましょう。

 

私たちの見方はどのようであるべきでしょうか? 礼拝修道女としてのアイデンティティが広がり、証明される見方です。礼拝するとはミカエラがその時代に見たように、私たちもこの世を見つめるようにと導きます。「この世は私にとって聖櫃です。」C11 秘儀を観想することの無償性は現実のものになり、私たちの存在と在り様、生活を読み取ること、そして現実を私たちなりに読み取るあり方、方法を変容させます。

観想的な見方は信仰による見方へと変化し、勇気をもって、交わって、世界と、歴史と、そしてもちろん私たち自身と一緒になって、聖霊に開かれるのです。憐れみ深く、感謝に満ち、謙虚な見方です。(Doc. XXXCG p.12)

愛するみなさん、よく物事を見るように、また私たち自身をも見るように私たちの心を開き、ミカエラから始まって、姉妹たちが行ってきたことを私たちに語る修道会の歴史の多くの時を振り返り、立ち止まってみましょう。つまりいのちの語りを深めること、それは歩む中で動機づけとなりましたし、困難な時にあっては励ましとなり、勇気をもって分かち合って、光ともなったのです。そして彼女たちと共に今日の私たちの歴史と体験を語るのです。みなさん、理論づける時ではなく、生きる時なのです。

 

 

どのようにしたらもっと感謝できるでしょうか?記憶を思い起こし、心で過去を振り返って祝うとき、 ミカエラの始まりと彼女の応需性から、イエスがミカエラになさったことを思い出してみましょう。しかし博物館にあるものを見て、賛美するためではなく、今ここで、私たちに問いかけ、行動することを私たちに投げかけるためなのです。彼女は最初、1844年ですが、生活を変えようとして、聖ヨハネ病院を訪問していました。そこでたくさんの壊れたいのちの現状を発見しました。しかし彼女はあたかも善きサマリア人が隣人に対して行ったように、少しずつ信頼を勝ち取り、彼女たちが新たないのちへと歩むように導きました。(Cf Fratelli Tutti 67) それはお手本となり、皆にとってインスピレーションとなりました。見て、苦しんでいる現実にとって、衝撃を与えました。決断と勇気をもってその仕事に立ち向かい、その意向は他へも波及し、協働するグループを立ち上げました。ほかの人々と一緒に働くことは必要であるというのは明らかです。

ミカエラの心に燃え上がった炎はなんと激しかったことでしょう。「1846年、パリで、聖霊降臨の日に、神がどんなに偉大で、全能、善そのもの、愛に満ち、慈しみ深い方かを悟りましたので、わたしの心を満たすすべてを備えておられるこの唯一の主だけにお仕えする決心をしました。」“Lo vi tan grande…que resolví no servir más que a un Señor que todo lo reúne para llenar mi corazón” (Carta al Obispo de Ávila, 29-8-1860). 私たちに伝えられてきた多くの姉妹たちと共同体の忠実さと豊かさの中から、動機と基礎を再発見するために、起源を、そして資料を深めること。姉妹と共同体の語る中に分け入っていくことは今の私たちにとって、光となるでしょう。

会の歴史に感謝をもって見ることは今日、いのちを生み出すことを可能にします。キリスト教の初代教会も様々な修道会も、勝利または勝利主義というコンテキストの中で発展し、生まれたのではなく、多くの困難、迫害、貧しさ、差別、拒絶を経験しました。その数は減りましたが、そのようなことは問題となりませんでした。何ものも神の国を広げるための働きを止めることはできず、兄弟愛とミッションから預言を告げ知らせることも止められませんでした。礼拝会の最初の7つの修道院では、事業に着手する能力と神の国のために疲れを知らず働いたシスターたちの意気込みの証人です。同じように1899年からほかのシスターたちが自分の国、文化、習慣を手放して、宣教魂の挑戦を受け入れ、それは私たちの時まで続いています。(Cf. PGF 5) 彼女たちは私たちにたくさんの事を語ってくれます。

 

愛をこめて抱きしめる見方:このパンデミックの時代は私たちに、「私たちの見方で抱きしめる」ことを教えてくれたと言えるでしょう。イエスのまなざしでこの世を見つめ、彼のように探し、愛します。福音書はそのことをたくさん語り、教えてくれます。解放し、変容させ、問いかける見方。私たちに生きよと言っているこの時、今、今日、あなたにも、私にも、奉献した女性として「礼拝する、解放する」ことについて、何を語れるでしょう?(ありのままを)見るためには、知っていること、そして熟知した結果習慣になったこと、取り入れたことから出て、手放さなくてはなりません。ロメロ司教にとっては、現実を見るということは、預言です。「私の民は私にとって預言者です。」なぜなら彼らに告げ知らせ、告発し、挑み、排除したからです。

最初の人々から、彼らの歴史を聞こうとするときは、距離を置いて、語られた歴史は憐れみと連帯について、いのちを守るということについて、交わりについて、姉妹愛について話されているかを私たち自身に問いかけなくてはなりません。「私たちの共同体では何について話しているでしょうか?」

 

最後に、皆さん、刷新された希望をもって未来を見つめるようにとお願いします。教皇の著書、「Frecuentar el Futuro」は私たちに奉献生活について「希望、

救いをもって未来を見つめる、そうです、それはあなた自身の最高のもの:それはすでにあなたの歴史の中に、そしてルーツの中にあります。」そして付け加えています。「木が花を咲かせるということは、地下に埋もれたものに根ざして生きているからです。」同じく私たちにも現実に立って、過去にまたは現在の快適さに留まることなく、未来を身近なものとするように招いておられます。

ミカエラは希望の女性でした。霊操を終えた1862年11月18日アビラの司教様に充てた手紙には以下の事が書いてあります。「昨年、私は神のものということを読んだとき、私の心の深みにこの言葉をとどめ、この記憶は消えませんでした。そして今年、普通とは思えない方法で、主が仕えられたいと望まれるように神はわたしが主に仕えることを望んでおられるということを私に気づかせてくださいました。」そしてはい、あなたのお助けによって、怯えることなく、恐れることなく、私はそのようにいたします。しかし何をすればよいのでしょう、もし私が大きな信仰を持っているならば、主以外に何ものも信頼しないでしょうし、苦悩やたくさんの十字架があるのですが、しかし、どのような希望にもまして希望を待ち続けましょう。」確かに彼女の見方は信仰と希望の岩に根ざしていました。

私たちは、「未来を見つめる見方については何と言えるでしょう?どのようでしょうか?単純さと楽天的な無邪気さとを同じもののように考えるのではなく、何が見方を支え、そしてひらめきを与えるかが重要なのです。(2 Tm1,12, Lc 1,37).

 

喜びと希望をもって創立165年を祝うことは再び活気づけることです。そして礼拝する-解放するというカリスマを元気づけることは、軌道に乗せ、聖霊の導きで成長させることで、祈り、識別を通して、歴史から、それぞれの場所で、異なった状況下のうちにある時のしるしから、私たちが何をすべきかを告げるのです。今日その成長と刷新に貢献することは私たち一人ひとりに与えられた責任です。

 

私たちの希望について伝えることは、遠くを見ることができるために、私たちが歩んだ道のもっと向こう側が見られるようになるということです。この一年間はミカエラと共に、自分たちのアイデンティティと、聖霊の賜物として受け取ったカリスマを深めたいと望んでいます。それは、私たちに伝えられ、私たちの在り方を今もずっと形作っています。;つまり、私たちは証を受け継ぎ、未来を見据えて、語るときに当たっています。感謝を込めて過去を見つめ、希望を持ってやって来るものを見つめる現在から準備するのです。

信頼して未来に向かって歩みましょう。今語る歴史は新しい、創造的な形へと変わるでしょう。私たちは地平線に立つ夜回り(番兵、衛兵)のようになりましょう!詩編作者の言葉を自分の祈りとして言ってみましょう「とこしえに、あなたに感謝をささげ、代々にあなたの栄誉を語り伝えます。」(詩編79)

 

この感謝の年は6月15日から始まりすべての管区と代理区のシスターたちとライコス(協働者)皆の参加と支援でもって展開されます。共に歩むで、感謝に満ちた娘として、聖ミカエラからの賜物を祝い、「彼女の歴史に、私たち自身の歴史の基礎を置き、このカリスマ的時期を享受し、責任も持ちましょう。それは今日、会と私たち一人ひとりの中で、またいずれやってくる人々の中でも生き続けるのです。(PGF p. 4) 

 

礼拝会家族として皆がこの祝いに呼ばれています。私たちをひとつにするカリスマによって出会いの機会として、開心(回心、改心)と霊の息吹へと向かう再活性化の時としましょう。そして観想的な視点、開かれた目でみるミスティカで過ぎ去った過去に、今に、そしてぼんやりとしか見えない未来の中に神の現存を見出し、・・・時間のダイナミズムからそれを織りなしてゆくのです。ほとんど気づかないうちに。なぜなら今日という日は昨日の未来だからです。

 

聖ミカエラ、私たちの母は、私たちと一緒に歩み続け、エウカリスティアのイエスに夢中になった愛の炎を、そして何にもまして彼女の尽きることのない信仰と希望を、私たちのうちに燃え立たせてくださいます。

 

礼拝会家族のみなさん、聖マリア・ミカエラの祝日おめでとうございます!私たちの創立165年を喜んで祝いましょう。

 

Un fuerte abrazo con Cariño.

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